2027年4月のアニメ化が決定し、再び注目を集めている三上延さんの『ビブリア古書堂の事件手帖』。栞子と大輔が古書と共に過ごした鎌倉の街を、実際に巡ってみたい!と思っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、(ドラマ版の情報は一切見ていない)筆者が、原作小説の描写と原作小説の「全7巻の口絵イラスト」だけを頼りに、鎌倉から江ノ島まで巡礼してきました!
この記事では、「原作に沿った聖地巡礼スポット」を、電動アシスト自転車で巡る【モデルコース】として紹介します。「海沿いの口絵探しで起きたトラブルとそこからの改善案」など、実際に行って分かったリアルな失敗談も含めて、これから鎌倉へ向かうビブリアファンの方が読んで後悔がない記事になっています!!
ぜひ最後まで読んでくださいね!それでは行ってみましょ〜!
【マップ付】ビブリア古書堂の事件手帖〜栞子さんシリーズ聖地巡礼
この記事をブックマークして、マップを見ながら鎌倉を歩くのがおすすめです!
鎌倉レンタサイクル店
まずは鎌倉駅に到着し、東口を出てすぐの鎌倉レンタサイクル店を利用しました。

今回は鎌倉駅を出発し江ノ島をゴールとしていたので、江ノ島乗り捨てが出来るプランを利用。
1日3,500円で、電動アシスト自転車を借りました。

いざ出発!と思ったのですが、「鶴岡八幡宮周辺は駐輪禁止だから、有料の駐輪場を利用してね!」とスタッフの方が一声かけてくれました。最初に行こうと思っていたのは、鶴岡八幡宮だったため、借りた自転車は少し置かせてもらい、まずは徒歩で鶴岡八幡宮へ向かいました。
こちらもチラシをもらいました。

鶴岡八幡宮|【4巻口絵】三の鳥居と段葛(だんかずら)のアングル撮影
ライトバンは鶴岡八幡宮前の交差点にさしかかっている。
ちょうど横断歩道の手前で信号が変わってしまい、海外から来たらしい観光客がライトバンの前を通りすぎて、三の鳥居をくぐっていった。
右手に延びる若宮大路の中央には、段葛と呼ばれる石積みの参道がある。歩道に沿って植えられた桜並木は満開の少し手前だが、十分に目を惹きつける光景だった。
ビブリア古書堂の事件手帖4 P40より引用
まずは歩いて鶴岡八幡宮の門前へ。第4巻の口絵に描かれた、「三の鳥居」と「段葛」のアングルを撮影しました。


【撮影のポイント】
段葛の上の遊歩道からではなく、若宮大路の歩道側(車道の脇)から少し斜めに三の鳥居を見上げる位置に立つと、口絵イラストに近づきます!
💡 現地写真と口絵を比較して気づいたこと
- 鳥居と段葛の重なり方:鳥居の右側から段葛の石垣が伸びていく構図が、イラストとそのまま一致していました!
- 現場のリアル:鎌倉を代表するメインストリートなので人通りや車通りがとても多いです。人の波が途切れる一瞬を見計らってシャッターを切るのが綺麗に撮るコツです。
- 季節の再現度:口絵に描かれている段葛は春の「桜の季節」。今回の取材は秋でしたが、イラストと100%同じ満開の桜並木を再現したい方は、3月下旬〜4月上旬の桜のトンネルの時期を狙うのがベストです!
鶴岡八幡宮|【3巻口絵】 大石段周辺のアングル撮影
三が日から元気に働いているらしいと澤本から聞いて、ほっとしたような心配なような、微妙な気分で皆と一緒に鶴岡八幡宮に参拝した。
俺は拝殿よりも大銀杏の根っこの前で長く立ち止まっていた。樹齢何百年の巨木が春の大風で倒れたことはもちろん知っていたが、自分の目で見るのは初めてだった。
ずっと昔からあったものが、突然前触れもなく消えてしまうー自分とあまり関わりのないものでも、意外に衝撃を受けるものだと思った。
ビブリア古書堂の事件手帖3 P110より引用
続いて鶴岡八幡宮の中へ。第3巻の口絵に描かれた、鶴岡八幡宮「大石段周辺」のアングルを撮影しました。


【撮影のポイント】
大石段の正面ではなく、少し斜めに大石段を見上げる位置に立つと、口絵イラストに近づきます!
💡 現地写真と口絵を比較して気づいたこと
- 現場のリアル:鎌倉を代表する八幡様は常に人がとても多いです。人の波が途切れる一瞬を見計らってシャッターを切るのが綺麗に撮るコツです。(平日の午前中でも難しかったです)
島森書店鎌倉本店(作中では島野書店)
「マンガや児童文学も大好きだったんですけど、大人の読むような本にも興味があって……毎月お小遣いを貰うと、自転車で島野書店へ走っていって、全部の棚を順番に眺めてました……『蔦葛木曽棧』もその頃に買ったんです。ちょうど文庫版で復刊されたので」
島野書店は老舗の新刊書店兼文具店で、鎌倉駅近くの若宮大路に本店がある。このあたりに住む者なら、誰でも一度は入ったことがあるはずだ。
ビブリア古書堂の事件手帖2 P32より引用
鶴岡八幡宮からの帰り道に、島野書店のモデルとなった島森書店に立ち寄りました。

北鎌倉駅|【1巻口絵】 東口路地と駅ホームの構図
一度レンタサイクルに戻り、自転車で北鎌倉駅へ。
右手に北鎌倉駅のホームが見える。ここのホームは異様に長い。改札口が一方の端にしかないので、延々と歩かなければ構内に入れなかった。
左手には古い家々が並んでいる。どの家の庭木も大きく育ち、緑を茂らせていた。
知っている人間はあまりいないだろうし、存在を知っていても意識する者は少ないと思うが、この通りには一軒の古本屋がある。
年季の入った木造の建物には店名すら表示されていない。軒先には風で回転する古い立看板が出ていて、「古書買取・誠実査定」の文字が躍っている。
ビブリア古書堂の事件手帖1 P6より引用
第1巻の口絵に描かれた、北鎌倉駅東口とビブリア古書堂(架空)のアングルを撮影しました。


【撮影のポイント】
北鎌倉駅からさらに離れると、右側の北鎌倉の石段がなくなります。石段が映り込む位置で撮影するといいです。


💡 現地写真と口絵を比較して気づいたこと
- 現場のリアル:口絵よりも現場の方が道が広いように感じました。
円覚寺
ようやく北鎌倉にも秋が訪れようとしていた。もう少し経てば円覚寺や建長寺にも紅葉目当ての観光客が押し寄せてくるはずだ。
ビブリア古書堂の事件手帖2 P5より引用

北鎌倉東口を出てすぐにある円覚寺。ビブリア古書堂の事件手帖にも何度か登場します。自転車を止める場所が探せなかったので、門だけ撮影しました。
志田が自転車で通った小袋谷踏切・交差点〜志田と奈緒が出会った「茅葺き屋根の山門」
あっちの方に(と、北西に指を向けた)小袋谷の踏切があるだろ?国道にぶつかってるとこだ。国道をしばらく行って、最初の信号があるあたり知ってるか?……そうだ。十字路があって、左に折れると大船駅行きのバス停があって、その先に寺があるとこだ。一昨日の午後、俺はあそこに行ってたんだ。自転車でな。
ビブリア古書堂の事件手帖 P107より引用
まあ、鎌倉じゃああそこはそんなにでかい寺じゃねぇし、観光客もほとんど来ねえからな。
ビブリア古書堂の事件手帖 P108より引用
本文中に寺院の名前は出てこないので、この文章から、志田が通った道のりを追って常楽寺のことだとわかりました。
これが、志田が自転車で通った道のりです。それぞれの写真も載せておきます。




実際に常楽寺に行ってみると、私の他には誰もいませんでした。実際に踏切、バス停、常楽寺と見つかっていくのがとても楽しかったです!
湘南深沢駅【5巻口絵】 モノレールと駅ホームのアングル撮影
ちょうどモノレールが湘南深沢駅に着いて、俺たちはホームに降りた。平日の午後、小さな無人駅に乗り降りする客は少なかった。鎌倉でもこのあたりでは観光客をほとんど見かけない。
ビブリア古書堂の事件手帖5 P222より引用
続いて自転車で湘南深沢駅へ。第5巻の口絵に描かれた、湘南深沢駅とモノレールのアングルを撮影しました。


【撮影のポイント】
湘南深沢駅を出発するのではなく、到着するモノレールのお尻側と駅を撮影するのがポイントです。(出発側だと向かって右側にずれてしまいます)
💡 現地写真と口絵を比較して気づいたこと
- 現場のリアル:撮影に行った時は、湘南深沢駅出口の目の前に伊藤園のトラックが停まっていました。しばらく待ちましたが、移動する様子がなかったため、泣く泣く道路を挟んで向かい側から撮りました。
豊龍(フェンロン) 『ツバキ文具店』聖地で中華ランチ&休憩
お腹が空いたので、今回は、同じく鎌倉を舞台にした大人気小説『ツバキ文具店』の聖地としても知られる本格中華料理店「豊龍(フェンロン)」を訪れました。
ビブリアの作中店ではありませんが、同じ鎌倉の文学世界を肌で感じられる名店です。ボリューム満点で上品な中華を堪能し、午後の長谷・海岸線サイクリングに向けてしっかりエネルギーを補給しましょう。

光則寺(長谷)ゆるやかな坂、無人の山門(志納箱)、本堂裏の竹林・墓地
6巻のP14から、大輔と田中が待ち合わせるシーンが描かれます。その場所を特定すべく、小説内に出てくる言葉をピックアップしました。(本当は引用という形で載せたいのですが、長すぎるので、単語だけ掲載します)
・鎌倉の長谷にある寺の近く
・人気のない緩やかな坂
・その寺には山門がある
・寺の山門に係員はいなかったが、拝観料を入れる箱がおいてある
・竹林に沿った石段から墓地に入ると田中は迷うことなく斜面を上っていく
ビブリア古書堂の事件手帖6 P14〜P23より引用
長谷にあるお寺で有名なのは長谷寺ですが、長谷寺の入り口には受付用の券売機や従業員さんがいるので、長谷寺ではありません。
💡 人気(ひとけ)のない緩やかな坂

実際訪れた時も、人通りは全くなく、緩やかな坂がありました。
💡その寺には山門がある

💡 寺の山門に係員はいなかったが、拝観料を入れる箱がおいてある

💡 竹林に沿った石段から墓地に入ると田中は迷うことなく斜面を上っていく

お墓への立ち入りは観光客の方はご遠慮ください。の看板があったので遠目からでしたが、お墓があることは確認できました。
作中の描写は、光則寺で間違いです!

鎌倉文学館
「長谷にある文学館はご存知ですか?」
俺は頷いた。一度行ったことがある。古い洋館を改装した建物に、名作の生原稿や作家ゆかりの品々が展示されている。文学専門の博物館のようなものなので、鎌倉大仏と並ぶ長谷の観光スポットだ。
ビブリア古書堂の事件手帖 P228より引用


七里ヶ浜海岸 | 【2巻口絵】江ノ島と小動岬のアングル撮影
江ノ電の鎌倉高校駅を通りすぎ、踏み切り近くの駐車場に俺はライトバンを停めた。
無言のまま歩いて道路を渡り、防波堤の階段から七里ヶ浜の海岸に降りる。波と同じ高さに立つと、黒々とした海が急に大きくなった気がした。
すっかり日は沈んだ後で、小動岬の向こうに明かりの灯った江ノ島が見える。沖合には船影もなく、穏やかな夜の闇がずっと先まで続いていた。
(中略)
「・・・わたし、一生結婚しないつもりです」
ビブリア古書堂の事件手帖2 P223より引用
江ノ電の鎌倉高校駅を過ぎたところの有名な踏切周辺で自転車を止めたかったのですが、鎌倉高校前の踏切は、とんでもない人混みになっていて、とても自転車を止める感じではなく、七里ヶ浜に降りることは断念しました。。。
悔しいので、自宅に帰ってきてから、Googleマップでイメージをスクリーンショットで撮りました。


左奥に見えるのが江ノ島で、右奥に見えるのが小動岬です。
場所は、江ノ島電鉄の七里ヶ浜駅と鎌倉高校前駅のちょうど中間くらいの七里ヶ浜からのアングルです。大輔と栞子が訪れた場面そのものですね。いつか必ずリベンジしたいと思います!!
七里ヶ浜海岸2 | 【6巻口絵】小動岬のアングル撮影
玄関の手前が庭になっていて、腰越の海を一望できた。雲の切れ間から光の束が降り注ぎ、灰色がかった沖合が輝いている。
「・・・・・・きれい」
と、葉子さんはつぶやく。海岸の右手には緑に覆われた岸壁があった。
「あそこ、小動岬ですよね」「・・・・・そう、ですね」
何十年も前に撮られたあの写真と驚くほど変わらない光景だ。芝生に覆われた庭もよく手入れされている。きっとこの家に住んでいる人たちが、大事に守ってきた場所なのだろう。
ビブリア古書堂の事件手帖6 P126より引用
こちらも下調べ不足で、目的のアングルを現地で見つけることができず、撮影できませんでした。
悔しいので、自宅に帰ってきてから、Googleマップでイメージをスクリーンショットで撮りました。


右手前に見えるのが小動岬です。
作中で大輔たちは高台の洋館の庭から海を見下ろしていますが、口絵イラストでは越島はぐ先生がその小動岬を「海岸(波打ち際)まで降りて見上げたアングル」として描いています。
江ノ島電鉄の腰越駅と鎌倉高校前駅の間の腰越駅寄りの七里ヶ浜からのアングルです。こちらも同じくいつかリベンジしたいと思います!
ゴール!江ノ島駅到着!
返却は江ノ島駅すぐそばの小池商店。

返却完了しました!

まとめ
初めての電動アシスト自転車での聖地巡礼でした!反省点をまとめます。
- サドルが固くお尻が痛い:長距離を走ったからか、後半ずっとお尻が痛かったです。余裕があればクッションのようなものがあった方がいいです。
- 海沿いの口絵撮影準備が大切:海沿いは、この建物!と目的地が明確ではないため、今回のようにGoogleマップでイメージをしっかり掴んでいかないと難しかったです。
- 海沿いの国道134号線沿いは怖い:一応自転車レーンはありましたが、真横を車が通っていくので、怖いなと思うことが多々ありました。
- ナビ代わりのスマホを取り付けるツール必須:今回私は持っていきましたが、以下の写真のようなスマホを自転車に固定するツールは必須です。必ず持っていきましょう。

ここまで読んでいただきありがとうございました!









