こんにちは、natsuです。
今回は、東野圭吾さんの大人気ミステリー小説・映画『祈りの幕が下りる時』の舞台となった東京都中央区・日本橋周辺の12の橋を含むロケ地&聖地巡礼をしてきたので詳しくご紹介します!
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『祈りの幕が下りる時』の物語を握る「12の橋」とは?
物語の謎を解き明かす上で、最も重要な鍵となるのが「12の橋」です。
アパートで殺害された越川睦夫の自宅から見つかった月めくりカレンダー。そこには、月ごとに日本橋周辺にある橋の名前が書き込まれていました。
すべての月に書き込みがあるのだ。一月のカレンターの隅には、『柳橋』と書き込まれている。二月は『浅草橋』、三月は『左衛門橋』で四月が『常盤橋』だ。その後、五月『一石橋』、六月『西河岸橋』、七月『日本橋』、八月『江戸橋』、九月『鎧橋』、十月『茅場橋』、十一月『湊橋』、十二月『豊海橋』とある。
祈りの幕が下りる時 P123より引用
このカレンダーに書かれた橋のリストが、加賀恭一郎の母の遺品から見つかったメモと完全に一致していたことから、事件は一気に解決へと動き出します。
- ①〜⑨の橋は「日本橋川」、⑩〜⑫の橋は「神田川」にかかっています。
- ①〜⑨の日本橋川周辺は真上に首都高速道路が走っているため、Google Mapのストリートビューなどでは橋が見えにくい場所が多くなっています。
頭上の首都高速道路を排除したイメージ図です。川と12の橋の位置関係の参考にしてみてください。

【エリア別】『祈りの幕が下りる時』12の橋 + ロケ地
それでは、実際の足跡を辿りながら聖地巡礼スポットをご紹介していきます!
ランチ:砂場(三越前)
まずは腹ごしらえとして、三越前A10出口から徒歩4分にある老舗蕎麦店「砂場」でランチをいただきました。
小説では、
約束の店は甘酒横丁にあった、通りに面した和食料理店で、店名を記した暖簾の向こうにガラス張りの引き戸が入っている。
祈りの幕が下りる時 P95
小説では具体名が出ないものの、映画(開始23:30付近)でロケ地として使用されたのがこちらのお店です。劇中で加賀は大盛りを3枚も平らげていましたが、今回は出汁の利いた親子丼を美味しくいただきました!




1. 常盤橋(小説5月 / 映画4月)
12の橋巡りのスタート。頭上を首都高速道路が大きく覆っており、重厚な雰囲気が漂っています。




2. 一石橋(小説4月 / 映画6月)
歴史ある一石橋ですが、訪問時には工事が行われていました。現地案内によると、令和9年(2027年)3月31日までに撤去される予定とのことです。巡礼を考えている方は早めの訪問をおすすめします。




3. 西河岸橋(小説6月 / 映画3月)
こちらも頭上にしっかり高速道路が通っており、ビル群に囲まれた都会的かつ少し閉鎖的な雰囲気が印象的な橋です。



4. 日本橋(小説・映画ともに7月)
毎年7月の第4土曜日に伝統行事「橋洗い」が行われる日本橋。このイベントが犯人特定へとつながる非常に重要な舞台です。
『麒麟の翼』のシンボルでもある中央の麒麟像は、現地で見ると圧倒的にカッコいい存在感!高速道路が上に覆いかぶさっていても、その格式高さは別格でした。




「日本国道路元標」の複製があり、歴史の重みを感じられます。


橋の袂には日本橋船着場(クルーズ船乗り場)もありました。水上から12の橋を見上げるルートも魅力的ですね!


5. 江戸橋(小説・映画ともに8月)
江戸橋も真上を首都高が走っています。渡り切った先で工事が行われており、橋名板が少し見えづらい状態になっていました。


6. 鎧橋(小説・映画ともに9月)
東京証券取引所の近くにある鎧橋。頭上は高速道路ですが、橋名板のデザインがクラシカルでとても可愛らしいのが特徴です。




7. 茅場橋(小説・映画ともに10月)
茅場町エリアに位置する茅場橋。こちらも高速道路の下に位置しています。


8. 湊橋(小説・映画ともに11月)
湊橋の上には高速道路がなく、空が大きく開けて圧倒的な開放感があります!当日は周辺工事の音が少し大きかったものの、光が差し込むスポットでした。


9. 豊海橋(小説・映画ともに12月)
日本橋川が隅田川に注ぐ河口付近にかかる豊海橋。白のフレームが印象的で、重厚な造りが目を惹きます。


10. 柳橋(小説1月 / 映画5月)
ここから日本橋川を離れ、神田川沿いへ移動します。風情ある屋形船が多く並ぶ情緒溢れるエリアです。


映画で手前に忠雄(小日向文世)、奥に博美(松嶋菜々子)が立ち、携帯電話で涙ながらに会話を交わした切ない切ない名シーンのロケ地です。

11. 浅草橋(小説2月 / 映画1月)
蔵前国技館や問屋街として歴史を持つ浅草橋。人通りや交通量も多く、下町の活気を感じられる場所です。



12. 左衛門橋(小説3月 / 映画2月)
映画では柳橋でしたが、原作小説ではこの左衛門橋(さえもんばし)で博美と忠雄の最後の携帯電話での切ないやりとりが描かれています。
生活費として忠雄に渡す金をコンビニで下ろし、タクシーで左衛門橋に向かった。
・・・
ジャンパーを着た忠雄の姿があった。橋の欄干に両肘を載せ、川を見下ろしている。
祈りの幕が下りる時 P414より引用


その他のロケ地・人形町聖地巡礼
『祈りの幕が下りる時』および加賀恭一郎シリーズに欠かせない、人形町周辺の聖地も合わせてご紹介します!
喫茶去 快生軒(カイセイケン)
小説・映画ともに登場する超有名老舗喫茶店。赤いレトロなソファーが非常に素敵な空間ですが、「卓上の注文品以外は撮影NG」となっていますので訪問時はマナーに注意しましょう。




人形町 からくり櫓(江戸落語)
加賀が人形町の街を歩くカットで背景に映り込むシンボル。なお、人形町にある2つの櫓のうち『町火消し』は地下鉄工事のため一時休止中(2027年夏頃再開予定)となっています。今回は『江戸落語』の稼働を観賞できました!

11:00〜19:00の間に1時間おき(約2分間)で仕掛けが動きます。運よくぴったりのタイミングで観賞できました!
明治座
浅居博美が演出を手掛けた舞台『異聞・曾根崎心中』が上演された劇場。劇中で加賀や松宮が何度も脚を運ぶ重要スポットです。



玉英堂(ぎょくえいどう)
映画のラストで加賀が行列に並びつつも、売り切れで購入できなかった和菓子店。名物の「虎家喜(とらやき)」は絶品です!


甘酒横丁
人形町らしい情緒が残る名物通り。加賀恭一郎シリーズを通して何度も登場する散歩道です。


玉ひで & 鳥近
映画ラストシーンで行列ができていた元祖親子丼の「玉ひで」と、加賀が前を通り過ぎていた玉子焼きの名店「鳥近」。どちらも人形町グルメを語る上で外せない名店です。


水天宮 & 浜町公園
安産祈願で有名な水天宮や、加賀が子どもたちに剣道を教えていた浜町スポーツセンターに隣接する浜町公園。博美と加賀が初めて出会う運命の舞台です。



なお、これらのスポットはドラマ・映画『新参者』の舞台とも深く重複しています。徒歩圏内でまとめて巡ることができるので、ぜひ合わせて訪れてみてください!

まとめ:徒歩5時間の過酷さの先に広がる『祈りの幕が下りる時』の感動
今回、自身の足で『祈りの幕が下りる時』の12の橋と人形町のロケ地を完全走破してみました!
実際に歩いて分かったリアルなポイントは以下の通りです。
- 所要時間は約5時間(約2万歩):しっかりと体力を整えて挑むのがおすすめ。
- 日本橋の存在感は圧巻:『麒麟の翼』の麒麟像をはじめ、歴史の重みを感じる最高のスポット!
- 現在の街のリアル:一石橋の撤去工事(2027年3月完了予定)や首都高の下の閉鎖感など、実際に現地へ行かないと分からない最新の変化を実感。
文庫本のページを開き、作中のセリフや切ない親子愛に思いを馳せながら歩く12の橋巡りは、ファンにとってかけがえのない体験になります。
ぜひ作品を読み返し、加賀恭一郎の足跡を辿る特別な聖地巡礼に出かけてみてくださいね!
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