こんにちは、natsuです。
突然ですが、私が読書を好きになってから、まだ2年ほどしか経っていません。
学生時代は読書が本当に苦手で、長期休暇に出される「読書感想文」の宿題はまさに地獄でした。
本の魅力に気づくことがないまま学生・社会人生活を過ごし、子育てが少し落ち着いて自分の時間ができた今、やっと読書の楽しさに気づくことができました。
今回は、そんな元・読書嫌いの私が読書にハマったきっかけと、「何から読めばいいかわからない」と悩む超初心者さんに向けて、挫折しにくいおすすめの本や選び方のコツをご紹介します。
最初の挫折から「私でも読めた!」という成功体験まで
私が本を手に取ろうと思った最初のきっかけは、SNS疲れでした。当時は読書とは別の発信活動をしており、毎日のようにスマホを長時間眺める生活を送っていました。「少しデジタルから離れたい」と思い切って発信をやめた結果、手持ち無沙汰な時間ができたのです。「何をしようかな」と思ったとき、自宅に夫が買っていた文庫本があったので、ふと手に取ってみました。
最初に読んだのは、おそらく東野圭吾さんの『ゲームの名は誘拐』だったと思います。1冊読み終えるのに1週間〜10日ほど時間はかかりましたが、最後まで読み切ることができました。そのとき、胸の中にじんわりと「ちょっとした達成感」や成功体験が芽生えたのを覚えています。そこから少しずつ、夫におすすめを聞きながら本を読み進めるようになりました。
夫の本棚からスタートするも…いきなり挫折したあの日
3〜4冊読み終えた頃、夫から『十二国記』シリーズの『月の影 影の海』をおすすめされました。少し読書に自信がついて調子に乗っていた私は、意気揚々と上巻を開きました。
ところが、いざ読み始めてみると……とにかく読みにくい!難しい漢字が多い上に、冒頭からいきなり得体の知れない人物が高校に現れたりと世界観についていけず、「何が面白いんだろう……」と粘ったものの、あえなく挫折してしまいました。
東野圭吾作品で味わった「一気読みできた!」という達成感
そこから一度仕切り直して、読みやすい東野圭吾さんや有川ひろさんの作品を中心に読むようにしました。活字に触れ続けていると、少しずつ読むスピードも上がっていきます。そしてある日、東野圭吾さんの『人魚の眠る家』を一気読みすることができたのです。
かっこよく言うと「ゾーンに入った」ような感覚で、自分でも驚くほどの集中力でした。読書がずっと苦手だった過去があるからこそ、一気読みできたときの達成感は心に深く刺さるものがありました。「私でも読めるんだ!」と、苦手を克服できた大きな自信に繋がった瞬間です。その後、以前挫折した『月の影 影の海』に再挑戦してみたところ、嘘のようにスラスラと読めました。今では大好きな作品のひとつになり、4回ほど読み返しています。
再挑戦で気づいた「紙の本ならではの読了感」
今はスマホやタブレットでも手軽に読書ができますが、私はやっぱり紙の本が好きです。1ページずつ指でめくっていく感触や、最後のページを読み終えてパタンと本を閉じたときの達成感がたまらないからです。デジタル読書も試してみましたが、どうしても集中しきれませんでした。
本棚に自分で選んで買った本が並んでいく景色を眺めるのも、日々の小さな幸せです。
今では1時間に約100ページのペースで読めるようになり、300ページ前後の文庫本であれば1日で読み切れるほど読書スピードも上がりました。
私が思う本の魅力(発信に対する想い)
本は、自分がまだ知らない世界へ連れて行ってくれる最高の疑似体験ツールだと思っています。本を通じて出会った職業、旅した場所、初めて触れた感情や風景は数え切れません。
一度その楽しさを味わうと、抜け出せなくなる魅力が物語には詰まっています。
これを、「本が苦手で普段読まない」という方にこそ、ぜひ一度体験してほしい!という想いを込めて、私は日々発信を続けています。
読書感想文で泣いていた私でも読めたのですから、皆さんも必ず楽しめます!
幼少期からずっと読書家だったわけではないので、マニアックで難解な本を紹介することはできません。紹介するのは最近発売された話題作や、手に取りやすい本が中心です。
だからこそ、皆さんが読書の世界へ踏み出す「最初の一歩」の背中を優しく押せる存在になれたら嬉しいです。
読書超初心者におすすめしたい「挫折しにくい作家&作品」
ここからは、「これから読書を始めてみたい!」という超初心者さんに向けて、途中で挫折しにくいおすすめの作家さんと作品をご紹介します。
1. 推理・ミステリー好きなら「東野圭吾さん」
このジャンルに興味がある方は、東野圭吾さんの作品が圧倒的に読みやすいです。
特に『新参者』をはじめとする加賀恭一郎シリーズは、ドラマや映画で大ヒットしたため、映像で見たことがある方も多いのではないでしょうか。最初はそういった馴染みのある作品から入るのがおすすめです。
残酷な描写が少なく、文章も非常に明快。『新参者』は各章ごとにひとつの謎が解決していく連作短編のような構成になっているため、長編小説に慣れていない方でも無理なく読み進められます。
2. 心がじんわり温まる物語なら「小川糸さん」
小川糸さんの作品は、物語全体がとても優しい空気に包まれていて、読む人の心をじんわりと癒やしてくれます。
「日々の生活に少し疲れていて、優しい物語に浸りたいな」という夜には、小川糸さんの作品がぴったりです。
特におすすめしたいのが『ライオンのおやつ』。ホスピスを舞台にした少し切ないお話ですが、難しい語彙がほとんどなく、情景がすっと頭に浮かぶため驚くほどスラスラ読めます。読み終えたあと、温かい涙とともに前を向ける名作です。
3. 【書店員のプチ補足】薄くて話題の『コンビニ人間』はどう?
「挫折しない」という点では、物理的にページ数が少ない作品を選ぶのも賢い方法です。
ページ数が少なくて有名な話題作といえば、村田沙耶香さんの『コンビニ人間』。約160ページと非常に薄く、世界累計300万部を突破しているモンスター級のベストセラーです。
ただし、村田沙耶香さんの作品は刺激が強く、独特のスパイスが効いています。本作の主人公も「コンビニの店員でいるときだけ、世界の正常な歯車になれる」という特異な感覚を持って生きています。少しエッジの効いた尖った世界観を味わってみたい方には、強烈におすすめできる1冊です!
4. ライトノベル感覚で読める文庫本『幽世の薬剤師』
一般的な小説よりも、会話劇が多くてテンポよく読める作品を探しているなら、紺野天龍さんの『幽世の薬剤師』がおすすめです。「異世界×医療ミステリー×漢方」という、アニメや漫画でも親しまれているテーマなので、普段から漫画をよく読んでいる方の「小説への入り口」として相性抜群です。
本屋さんで迷わない!失敗しない本の選び方3つのコツ
最後に、これから読書を始める超初心者さんに向けて、本屋さんで失敗しない本選びの3つのコツをお伝えします。
ネットで注文するのも便利ですが、最初はぜひリアルな書店へ足を運んでみてください。売れ筋やいま世の中で話題の作品が一目でわかりますよ。
1. 文庫の裏表紙にある「あらすじ」をチェックする
表紙のイラストやタイトルを見て「気になる!」と思ったら、必ず本を裏返して裏表紙の「あらすじ」を読んでみてください。
数行の紹介文を読んだとき、自分自身が「この先どうなるんだろう?」「面白そう!」と直感的に思えるかどうか。自分の感覚を確かめてからレジへ持っていくのが、失敗を防ぐ一番の秘訣です。
2. 平台のPOPや「映像化」の帯に注目する
書店の入り口付近やメインの平台に積まれている本、そして「ドラマ化」「映画化」と書かれた大きな帯に注目してみましょう。映像化されるということは、それだけ多くの読者を熱狂させた実績がある証拠です。多くの人が面白いと認めたストーリーは、初心者にとっても読みやすい王道作品であることが多いです。
3. 「本屋大賞」の受賞作・ノミネート作から選ぶ
小説には様々な文学賞がありますが、全国の書店員が「本当にお客様へおすすめしたい面白い本」に投票して決まる「本屋大賞」は、エンタメ性が高く圧倒的にハズレが少ないです。
歴代の受賞作やノミネート作をネットで下調べしてから書店に行くと、本棚の前で迷わずにすみますよ。
まとめ
読書は、「最初から最後まで完璧に読めなくても大丈夫」です。書店員として働いている私自身、途中で挫折してしまった本や積読になっている本がたくさんあります。
1冊合わなかったからといって諦めず、ぜひ色々な本を手に取ってみてください。きっとあなたの世界を広げてくれる運命の1冊に出会えるはずです。
今回の内容をもっと詳しくお話しした動画を、YouTubeの読書ラジオでもお届けする予定です。ぜひチャンネル登録をして待っていただけたら嬉しいです!
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。


